未来を革新するサスティナビリティ

地球温暖化、気候変動、森林破壊、海洋汚染、大気汚染など世界が抱える様々な環境問題。

 

それまでは一部の分野や個人が問題視していた社会課題でしたが、2015年の国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs)が採択されたことで世界が一体となって取り組む必要があると認識されてからは様々な企業がサスティナビリティな考えを基礎とした方向に向かっています。

 

私たちの生活基盤である「衣食住」の各分野では、生物多様性への配慮として化学薬品を使わないオーガニック食材や輸送エネルギーを使わない地産地消、住宅では省CO2・節電・再生可能エネルギー(太陽光)など環境への負担が配慮されている動きが徐々に身近になってきています。

 

近年、環境汚染を引き起こす大量生産・大量廃棄が行われているファッション業界でもエシカル・サスティナブルなファッションの普及に取り組む企業が世界的に増えてきました。

ファッション業界が排出しているCO2の量は人類が地球上で活動する10%を占め、染色や仕上げに大量の水を消費することから世界の工業用水汚染率としては17~20%にものぼると推定されています。
また、製造された衣類は年間約8000万tものごみとして処分・焼却されることで地球温暖化を助長し、生産汚染から廃棄汚染まで様々なことが環境問題となっています。

具体的な取り組みとしてREDUCE(削減)・REUSE(再使用)・RECYCLE(再資源化)を基礎に考え、環境負荷の低い天然素材を積極的に取り入れることで、大量生産・大量消費の時代から徐々に持続可能な業界に変化を遂げようとしています。

​社会が自然界に与える環境汚染

なぜ鹿を革として使うのか

地球上の生態系は見えない方程式で均衡が保たれています。

しかし近年、日本全国で増えすぎた野生鳥獣による被害が社会問題化しており、農作物の被害額は1年間で150億円以上にものぼります。

草食動物である鹿は草や樹皮を食すため、唾液に含まれる菌によって数年かけて育った山の貴重な樹木を枯らしてしまいます。

森林の被害面積は全国で年間約6000haで、このうち鹿による被害は約3/4を占め、痩せた山には動物たちの食べるものが乏しくなり、食べものを求めて人里へ降りてくる現状があります。

また、営農意欲の減退による農家離れの増加や、森林の下層植生の消失が原因で土壌流出による災害など、私たちの暮らす社会にも深刻な影響を及ぼしている問題があります。

こうした害獣問題から鹿は有害鳥獣として駆除の対象に指定され、H29年には48万頭の鹿が駆除されていますが、鹿の推定生息数は年々増加傾向にあります。

鹿が増える原因として、猟銃ハンターの減少、鹿の保護政策、里山の消失、狼の絶滅、地球温暖化などの様々な要因が考えられますが、断定的な原因には至っていません。

ハンターの高齢化に伴い、獲った個体を山から降ろすことが困難になり駆除された鹿の約90%が山で埋設または焼却により破棄処分されているのが実情です。

日本の野山が育んだニホンジカは、日本にしか生息していない固有の革となり、REDUCE(削減)・REUSE(再使用)・RECYCLE(再資源化)の循環社会を越えた自然界への直接的なアプローチにより、山の生態系が増し、地球の環境容量が回復する根本的な改善が期待できます。

yes.では、廃棄される獣皮を買い取り生産性をつくることで、生態系の均衡を守る人々のインセンティブとなり、自然界と社会が分断されず共に発展していく循環を生み出すことを目的としています。

​鹿革が繋ぐ自然界と社会の相関図

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